【旅行初心者必見】海外での支払いは両替?クレジットカード?手数料で損しない賢い選択

海外旅行、お金の準備はどうする?両替とクレジットカードの基本

海外旅行の準備で多くの人が悩むのが「お金の管理」です。現地通貨はどれくらい必要?どこで両替するのがお得?それとも、クレジットカード一枚あれば十分なのでしょうか?特に旅行初心者の方にとっては、判断が難しい問題ですよね。

結論から言うと、現代の海外旅行では「クレジットカードをメインに、少額の現金を補助的に使う」のが最も賢く、お得な方法です。その最大の理由は「手数料」にあります。この記事では、なぜそう言えるのか、両替クレジットカードそれぞれの仕組みと手数料の違いを徹底的に比較・解説していきます。これを読めば、あなたはもう海外でのお金の支払いで迷うことはありません。

まずは知っておきたい「両替」の仕組みと見えないコスト

海外で現金を使うためには、日本円を現地通貨に両替する必要があります。まずは、この両替の基本と、知っておくべき手数料について理解を深めましょう。

どこで両替できる?場所によるレートの違い

両替ができる場所はいくつかあり、それぞれレート(交換比率)や利便性が異なります。

  • 日本の空港・銀行: 出発前に両替できる安心感がありますが、一般的にレートは良くありません。手数料が高めに設定されていることが多いです。
  • 現地の空港・銀行: 現地に到着してすぐに両替できますが、ここも旅行者をターゲットにしているためレートは悪い傾向にあります。
  • 現地の市街地にある両替所: 競争が激しいエリアでは、比較的良いレートで両替できることがあります。ただし、中には悪質な業者もいるため、安全性には注意が必要です。

注意!「両替手数料無料」のカラクリ

街中で「手数料無料!」という看板を見かけることがありますが、これは注意が必要です。実は、両替のコストは「為替レート」そのものに含まれています。これを「為替スプレッド」と呼びます。

例えば、ニュースで「1ドル=150円」と報道されていても、実際に両替所に行くと「1ドル=155円」というレートが提示されます。この差額の「5円」が、両替所の実質的な手数料(利益)となるのです。つまり、レートが良い場所ほど、この手数料が安いということになります。

なぜお得?海外でのクレジットカード決済のメリット

次に、海外でクレジットカードを利用する際の仕組みとメリットを見ていきましょう。なぜ両替よりもお得と言われるのでしょうか。

レートが良い理由と「海外事務手数料

クレジットカードを海外で利用すると、VisaやMastercardといった国際ブランドが定めた「基準レート」で決済が行われます。このレートは、為替市場のレートに非常に近いため、一般的にどの両替所よりも有利です。

もちろん、カード会社もボランティアではありません。この基準レートに「海外事務手数料」というカード会社の取り分が上乗せされます。この手数料はカード会社によって異なり、おおよそ1.6%~2.5%程度です。一見すると手数料がかかるように見えますが、多くの両替所の実質的な手数料(為替スプレッド)よりも安く収まるケースがほとんどです。

シミュレーションで比較!1000ドルの買い物をした場合

実際にどれくらい差が出るのか、1000ドルの買い物をしたと仮定して比較してみましょう。(基準レート:1ドル=150円)

  • 現金(レートの悪い空港で両替)の場合:
    • 適用レート:1ドル = 155円(為替スプレッドが5円)
    • 支払額:1000ドル × 155円 = 155,000円
  • クレジットカード(海外事務手数料2.0%)の場合:
    • 基準レートでの金額:1000ドル × 150円 = 150,000円
    • 手数料:150,000円 × 2.0% = 3,000円
    • 支払総額:150,000円 + 3,000円 = 153,000円

この例では、クレジットカードを使った方が2,000円もお得になりました。支払う金額が大きくなるほど、この差はさらに広がります。

現金にはないクレジットカードの強み

手数料以外にも、クレジットカードには多くのメリットがあります。

  • 安全性: 多額の現金を持ち歩く必要がなく、盗難や紛失のリスクを減らせます。不正利用されても補償制度があります。
  • ポイント還元: 利用額に応じてポイントやマイルが貯まり、実質的な割引になります。
  • 付帯保険: 海外旅行傷害保険が自動で付帯するカードも多く、万が一の病気やケガに備えられます。

【結論】海外旅行での賢いお金の使い方とは

これまでの比較を踏まえ、海外旅行で最もスマートなお金の使い方をまとめます。

基本はカード決済、現金は補助的に

レストラン、ホテル、ショッピングなど、高額になりがちな支払いはすべてクレジットカードに任せるのが基本です。これにより、有利なレートの恩恵を受け、ポイントも貯めることができます。

一方で、ローカルな市場、屋台、公共交通機関、チップの支払いなど、カードが使えない場面も想定されます。こうした時のために、日本出発前に1~2万円程度の少額を現地通貨に両替しておくと安心です。この程度の金額であれば、多少レートが悪くても大きな損失にはなりません。

現金が足りなくなったら「海外キャッシング」

万が一、現地で現金が足りなくなってしまった場合は、ATMでクレジットカードを使って現地通貨を引き出す「海外キャッシング」が便利です。ATMの手数料と利息はかかりますが、多くの場合、現地の悪いレートで両替するよりもトータルコストを抑えられます。帰国後にすぐ繰り上げ返済をすれば、利息を最小限にすることも可能です。

まとめ:次の旅行はクレジットカードを賢く使おう!

海外旅行におけるお金の管理は、手数料がお得で安全なクレジットカードをメインに据え、チップや小さな買い物用に少額の現金を用意しておくのがベストな選択です。現金への両替は、あくまで補助的な手段と捉え、必要最低限に留めましょう。

あなたの次の海外旅行が、よりスマートで快適なものになるよう、ぜひお手持ちのクレジットカードの海外事務手数料や付帯保険を確認してみてください。賢いお金の使い方が、旅の満足度をさらに高めてくれるはずです。

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